place

ここにあるのは私が高校3年間のうちに、携帯のカメラで収めたものです。






田舎の線路 一車線
この電車に揺られるたびに
「いってらっしゃい」と送り出す母の笑顔の寂しさと
東京へ旅立った日の決意を
改めてひしひしと感じる

今日もがたごと
私の思いを運びだす







家に帰ると
私の部屋からは富士山と空くらいしか見えなくて
朝起きると一番に「おはよう」と現れる
これが当たり前にあるから凄い

富士山がなければ意味のない町
ここ 私の町








車の中一人
誰かが語りかけてきた
ぽつぽつ
ぽろぽろ
だけどきらきらと








東京に初めて出てきた日
ずっとひとり 見上げてた
空は小さくて
星はみんな隠れてて
そのかわりに
星の真似したライトが
眩しく私を照らした











雨上がりの鏡道
下を向き歩く私を
光は虹色に縁取った






高校時代
私がとても好きだった場所

中央階段の吹き抜け
空が高く高くめいいっぱい伸びていた

この踊り場の真ん中で
毎日大きく深呼吸をしていた








時計の秒針の音が
嫌いな日と好きな日がある
嫌いな日は時間を気にせず一人でいたい日
好きな日は1秒1秒めいいっぱい動いてる日
どっちの時間を感じることも
とても大切な空間








普通の田舎道
町にひとつだけある大きな旅館が見える場所
なんのへんとつもない場所だけど
私にとってはとても大切な
流星群を見た場所
あなたの大切な場所はどこ?






東京の街中を歩く人は
良い風が吹いてても
青空が広がっていても
立ち止まりも振り返りもしない
ずっとずっとずっとずっと動いてる
バス停で止まった私も
こんな中にまじってるんだと思うと
やっぱり東京は好きになれない












体育の前のからっぽな教室
カーテンに隠れているのは夏の風
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